ケルト美術の最高傑作である聖書写本の装飾の神秘を読み解く、わが国初の手引
ローマに追われてアイルランドに定着したケルト人が遺した聖書の福音書の写本『ケルズの書』は、信じられない奇想と精緻な表現に満ちた装飾により、ケルト美術の最高峰とされる。本書は、その全貌をカラー110枚で再現、挿絵、装飾的なカットなどの意味や写本成立の背景などを解説したわが国初の『ケルズの書』解説本。著者は写本研究家で、現在『ケルズの書』を所蔵するトリニティー・カレッジの保管責任者。
¥4,180
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オットー1世(フランク国王,皇帝)の名代として968年にコンスタンティノープルに派遣された外交使節クレモナ司教リウトプランドによる貴重な記録である。
リウトプランドは主著『報復の書』で著名だが,当時帝国官房書記としてオットーの重要な側近であった。彼はランゴバルド系の家柄に生まれ,イタリア王フゴの宮廷に出仕したあとイヴリア侯ベレンガリウス2世に仕えたが,仲違いしオットーのもとに逃亡した。彼の生涯は北イタリアの複雑な政治情勢を反映して紆余曲折に満ちたものだった。
使節の目的は,オットー1世の「皇帝」称号問題,南イタリア地域の諸侯の帰属問題,ビザンツのイタリアにおける拠点バーリをめぐる攻防の打開について,そしてオットー2世とビザンツ皇女との婚姻など多岐にわたっていた。
ビザンツとの厳しい交渉の中で4か月にわたりビザンツ側の冷遇に直面したリウトプランドは,憤りと皮肉に満ちた言葉でビザンツ人の思考と行動を事細かに嘲笑,罵倒し,ときにビザンツ皇帝ニケフォロス2世フォーカスを臨場感溢れる筆致で嘲罵する。
ヨーロッパ世界最大の都市で出会った宮廷人たちやそこで見聞した儀式などについての生き生きとした記述は,10世紀のビザンツ世界とヨーロッパの国際関係を知るうえでも第一級の史料である。
¥3,630
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大航海時代のイエズス会と托鉢修道会
佐藤彰一 著
ルターに端を発する十六世紀ヨーロッパの宗教的動揺は、イエズス会というまったく新しい組織を生んだ。霊操と教育を重視し、異教徒への宣教を実践するイエズス会は、ポルトガル・スペインの植民地開拓と軌を一にして、新大陸やアジアへと進出した。かれらの思想や布教方法はどのようなものだったか。いかなる経済的基盤に支えられていたのか。現地社会に与えた影響や「キリスト教の世界化」のプロセスを詳細に検証する。
¥968
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12世紀の中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が再発見され、社会に類例のない衝撃を与えた。そこに記された知識体系が、西ヨーロッパの人々の思考様式を根底から変えてしまったのである。「アリストテレス革命」というべきこの出来事は、変貌する世界に道徳的秩序と知的秩序―信仰と理性の調和―を与えるべく、トマス・アクィナスをはじめ、キリスト教思想家たちを激しい論争の渦へと巻き込んでいった。彼らの知的遺産は、現代にどのような意義を持つのであろうか。政治活動の発展と文化的覚醒が進んだ時代の思想を物語性豊かに描いた名著。
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全国学校図書館協議会選定図書
単行本 A5変形 ● 128ページ
ISBN:978-4-309-76227-2 ● Cコード:0322
発売日:2015.02.23
中世ヨーロッパの庶民の日々の過ごし方や生涯とは? 生活環境、衣食住、暦、労働、職業、宗教、教育……農村と都市、それぞれの生活を豊富な図版で追体験。
¥2,035
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★図解でわかる! 中世ヨーロッパの衣食住
騎士、司祭や修道士、吟遊詩人に娼婦、そして農民や商人や職人たち
ファンタジーではおなじみの彼らのリアルな生活が、図解で丸ごとわかる!
第1章●中世とは
中世という時代/封建制度/領土と小教区/中世の時間と暦/中世の医術/中世の衛生概念/中世の法制度/ 中世の刑罰/中世の税制/中世の婚姻/中世の芸術/中世の建築技術/中世の交通/中世の情報伝達と郵便 ほか
第2章●農村と森林
荘園制度/農村の住人/農民/農奴/牧人/農村の暮らし/中世の農法と農産物/農村の住居/農村の施設/ かまどとパン/家畜/農村の食事/農村の衣服/御料林長官/炭焼きと森の職人たち/鍛冶屋/人狼 ほか
第3章●都市とギルド
都市の住人/市長と参事会/衛兵と警吏/商人/職人/刑吏/娼婦/乞食と貧民/都市の住居/都市の施設/ 都市の食事/都市の衣服/都市の娯楽/ギルドの種類/ギルドと職人の暮らし/貨幣制度と為替/街道の宿屋 ほか
第4章●教会と聖職者
宗教施設とその区分/教会と修道院の住人/教皇/司教/聖職者/教会と修道院の施設/教会と修道院の食事/ 教会と修道院の衣服/施療院と奉仕活動/聖人信仰と聖遺物/巡礼/異端/罪と免罪/煉獄 ほか
第5章●王宮と城砦
城の住人/領主/騎士/従卒と小姓/奥方と姫君/傭兵/吟遊詩人と道化師/宗教騎士団/城の暮らし/城の施設/ 城の食事/城の衣服/城の娯楽/紋章学/戦争/訓練とトーナメント/武具/攻城兵器/馬/錬金術 ほか
(全110項目)
司祭や修道士、吟遊詩人に淑女、そして農民や商人や職人たち。ファンタジーでおなじみの彼らのリアルな生活が、図解で丸ごとわかる!
¥1,496
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ヨーロッパ中世、続発した戦乱と飢饉とペスト。混乱を操るのは邪悪な力ではないか。魔女狩りがどのような歴史現象であったかを概観し、参加した人々が何を幻視したかを考察。
目次
第1章 妖術の誕生
第2章 魔女狩り
第3章 過酷な裁判
第4章 妖術と魔術
第5章 妖術の衰退
資料編 魔女のイメージと現実
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12世紀半ばから14世紀初頭にかけて南フランス、なかでもラングドック地方を中心に勢力を伸ばしたカタリ派。カトリック教会とは大きく異なる教義や儀式体系を備え、そればかりか別様の組織・制度を作り上げた。震撼した教皇庁はフランス王権と手を組んで激しい弾圧を繰り返し、ついにはアルビジョア十字軍を組織することになる。中世最大のキリスト教異端を気鋭の研究者が社会的変動期の民衆の宗教的覚醒という視点で描き切る。
目次
第1章 西暦1000年を迎えたキリスト教世界
第2章 ヨーロッパのカタリ派教会
第3章 恩寵の時代
第4章 同盟を結んだ教皇とフランス国王
第5章 カタリ派の消滅
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キリスト教の歴史にたえずついてまわる正統と異端の激烈な争いは、宗教と政治の不可避的な相反と結合の関係から生まれた。キリスト教会をめぐる異端抗争を解明し、ヨーロッパ人の精神的形成に大きな影響を与えた宗教と政治の緊張関係を再現する、西洋中世史学の名著。
¥774
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正統と異端が織りなすダイナミズム。これは他の文化圏とくらべて、中世ヨーロッパ世界に特徴的な歴史事象である。ヨーロッパでは、中世の正統と異端の相克のなかから、宗教改革の理想も市民革命の精神も生まれたといってもよい。本書では、中世の異端者たちの理念と現実を、個別のセクトの教義と運動のあり方から描き出し、ヨーロッパ社会にとって異端とはなにかという問いに迫る。
¥800
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真のキリスト教王国を打ち立てるという大義を掲げて暴走、中世史を血で染めた十字軍の遠征。イスラム諸国の事情にも目を配り、バランスのとれた視点で歴史現象を解き明かす。
目次
第1章 十字軍遠征前夜の地中海世界
第2章 第1回十字軍とラテン国家の建設
第3章 全盛期のラテン国家
第4章 イスラム・シリアの統一
第5章 サラディンの勝利とラテン国家の末路
資料編 聖地をめぐる戦い
¥1,760
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中世ヨーロッパに連綿と続く教皇と皇帝の権力闘争のなかで、教皇としてハインリヒ4世との葛藤に奮闘する一方で、地中海・ビザンツ・東方地域の諸情勢を背景に十字軍を提唱するにいたった経緯を追う。
ISBN:
978-4-634-35031-1
シリーズ: 世界史リブレット人 31
著者: 池谷文夫=著
¥880
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11世紀末、聖地エルサレムをイスラム勢力から奪回せんと第1回十字軍遠征が敢行された。その中核として結成された、戦士と修道士の役割を同時に遂行する聖俗一致の〈キリストの戦士〉修道騎士団! 秘密結社的な神秘性を持ち二百年後に悲劇的結末を迎えたテンプル騎士団、強大な海軍力で地中海上に現代まで存続した聖ヨハネ騎士団等、その謎に充ちた興亡を十字軍研究の権威が興味深く描いた好著。
¥1,186
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21世紀にもつながるキリスト教vs.イスラム教、対立の原点。聖地奪還のための大遠征はどう始まり、どう戦われ、どう破綻したのか。美しく精緻な版画に付した簡潔な短文で描かれる十字軍史、最高の入門書。
¥2,376
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本書は世界中の誰もが知っている宗教者について論じた講演をまとめたものである。しかし本書は「宗教書」ではない。講演者たるエハン・デラヴィはそう宣言する。これは真実のみを語っているのである、と。
本書で語られている内容は実に驚くべきものである。キリストの実在論に始まり、その人格、世界の宗教との思想的なかかわり、グノーシスやカバラといった異端思想の歴史、そして現代世界へと、その扱う内容は多岐に渡る。そしてキリストと彼にまつわる話を網羅的に紹介した後、話は二十万年前、イラクで行なわれた人類創成に進んでいく。
本書のテーマは「エンキとエンリルの対立」である。性格の違う二つの存在の対立の構造がDNAに組み込まれているがゆえに、我々人類は争いを続け、世界は混乱に陥っている。デラヴィ氏の主張は、悪しきものをもたらすエンリルに囚われず、エンキ、すなわち常に異端とされ、そして人間を取り戻しうる可能性を持つ精神に目を向け、復活させることにある。そこにこそ真実があり、混乱を解決する鍵になるのだと。政治や平和を見通す氏の視野は、広く深い。 レビュー作者真悠信彦
¥1,430
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テンプル騎士団の成立事情、会則、役職、組職、管区、要塞化した建築物、エルサレム王国での多面的な活躍、彼らが加わった戦争とその帰趨、西欧へ退却した後の信用の喪失と破滅への道のりなどを解説。
宗教的熱誠のさなか、十字軍とともに成立したテンプル騎士団は、秘密のヴェールに包まれた儀礼と悲劇的な最期が多くの伝説を生んできた。その成立から破滅までを、写真・図版を多用して解説する。
¥1,760
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15世紀のヨーロッパに忽然と現れ、音楽、ダンス、占いなど独自の文化で人々を魅了した「流浪の民」ジプシー。フラメンコやウィンナ・ワルツを生み、オペラの題材となり、多くの絵画や小説に描かれた彼らは、ヨーロッパの文化に大きな影響を与えてきた。おそらく紀元一千年ごろにインドから移動を開始したジプシーたちは、なぜ他の民族と融合することなく、いつまでも流浪の旅を続けようとするのか。謎の民族の全貌に迫る。
目次
第1章 ヨーロッパへの定着
第2章 拡散する「ジプシー共同体」
第3章 定住化政策の失敗
第4章 流浪の再開
第5章 ジプシーとヨーロッパのバショナリズム
資料篇 謎の民族とその文化
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「ルネサンス」という言葉には何処か甘美な響きを想起させるものがあると同時に、人々を惹きつけてやまない不思議な力を備えています。
言葉の意味も、そして一体どんなムーブメントであったのかも、歴史に詳しい詳しくないかは問題なくほぼ誰しものが「ルネサンス」に付いて多少なりとも語れるはずです。
例えばレオナルド・ダ・ヴィンチ、フィレンツェ、遠近法、文芸復興…etc
しかし、ヨーロッパ史で、中世が終わり近代社会が勃興する大きなターニングポイントとなった「ルネサンス」について一体どれだけ本当のところ知っているのでしょうか?
この言葉ほど「知っているつもり」「分かっているはず」と表裏一体を成している言葉も他に類を見ないのではないでしょうか?
現地に取材し撮影された美麗な写真満載。
そんな「ルネサンス」を隅から隅まで徹底的に、そして何よりも分かりやすく丁寧に紹介した一冊がこの『Pen (ペン)』 2012年 1/15号です。
サービス精神旺盛で読み易さ分かり易さには定評がある池上英洋氏(國學院大學文学部准教授)が監修&文章を務めていらっしゃるのですから内容に関しては間違いありません。これだけでお墨付きのようなもの。
目次を見ただけでも俄然手にしたくなるでしょ。これだけのボリューム&内容でたったの600円(税抜き)というのですから驚きです。迷うことなく「買い」です。
【目次】
あらゆる価値を一変させた、
ルネサンスとは何か。
Firenze フィレンツェ:覇権を握った街に、ルネサンスという花が開いた。
Venezia ベネチア:海の都を燦然と輝かせた、東西文化のクロスオーバー
天才たちがひしめいた、三百余年を振り返る。
傑作を追いかけて、世界を巡る旅に出よう。
ひと目でわかる、ルネサンスVIP人脈図。
ルネサンスが興った理由とは、何だったのか。
最大のパトロンとなった、メディチ家とは?
ルネサンス絵画に特徴的な、画材と技法。
芸術のあり方を変えた、3大巨匠の功績。
【プロト・ルネサンス】来たるべき時代の序章を飾る、重要作家たち。
【初期ルネサンス】同時代の偉才が切り拓いた、新たな幕開け。
【盛期ルネサンス】百花繚乱に咲き誇る、最盛期の煌きを見よ!
【北方ルネサンス】油彩技術の発達で、驚異の細密画が実現。
【ベネチア派】官能的な色と光が、享楽の都の芸術を支配。
14歳の私をぶちのめした、ルネサンスの衝撃。
─文・画/ヤマザキマリ(漫画家)
レオナルドの手稿に透ける、科学への眼差し。
お洒落に目覚めた人々が、個性を競った時代。
キーワードで読み解く、当時の価値観と風俗。
歴史にその名を刻んだ女性たちは、強く儚く美しい。
輝かしきルネサンスは、なぜ終わったのか?
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