カトリック教会では基本的に、挙式のみを行いますので
そのほかの準備や手配も考えておく必要があります。
大変だと思われることもあるかもしれませんが
ひとつひとつのご準備が、お二人の人生の歩みでもあります
手配会社に託すことも必要な場合があります(写真やビデオなど)
ですが、ご親族様がお仕度をお手伝いされ、ご友人がお花を用意され
挙式後のお食事会など、お二人に無理のないプランを作ることができるのも
カトリック教会ならではです。
儀式、誓い、儀礼としての大切さを重んじつつ、お二人らしいスタートを
作り上げていただきたいと願います
お二人を結婚講座から見守る、司祭(神父)教会のお手伝いの方々は
お二人のために時間を用意し、最良の日となるように準備をし見守っております
歴史ある形式に基づき進められることは、お二人にもご親族様にも
失礼がないかと心配する必要がないことでもあります。
なかなか聞きにくい、わかりずらいことを以下にまとめております。
どうぞご参考にされてください。
レンタルでもご自身のものでも、どちらでも構いません。持ち込み料は
教会ではいただいておりません。(教会へ出入りしているエージェントや
披露宴会場への持ち込み手数料はその会社によるものです。
依頼される会社様へお問い合わせください)
ウエディングドレスを着用されての挙式が多いですが
ワンピースにベール、男性はスーツ ほかきちんと準備をされていれば
ウエディングドレスでなければ挙式ができないということではありません
最近のドレスはビスチェタイプ(肩を出すタイプ)が多くなっているようですが
カトリック教会では 厳粛で正統な挙式スタイル が基本となります。
●肩や肌の露出が少ない白またはオフホワイトのロングドレス(つま先が見えない)
日本の教会では20メートル以上のバージンロードは珍しいですので
●トレーンはそれほど長くない方が姿勢を崩さず、美しい入退場となります。
(トレーンが長い、ベールが長いですと頭が後ろに引っ張られます ドレスを
少し蹴り上げる感じで入場しなければなりませんので少々大変です)
●意外と信徒にも知られていませんが、カトリック教会の新婦入場の前、
花嫁支度最後の仕上げとして花嫁の母がベールダウンを行います。
これは独身時代に幕をおろし、新しい生活に歩み出る決別と悪から守られる
ようにとの親の願いを表す大変感動的な儀式です。
ヘアスタイルははTOPを高くし、UPスタイルにティアラ。
ティアラのすぐ後ろにベール折り返し部をコームでしっかり固定します。
ティアラを使用しない場合はマリアベールを使用することができます。
挙式時のベールを未来の女児の洗礼時に包んであげることも素敵です。
ヘアメイク仕上げ時はベールを上げた状態で教会控え室に向かいます。
バージンロード入り口の扉が閉じている状態で
新婦母より新婦にブーケ渡しとベールダウンとなります。
髪をしっかりと結い、ベールで覆い整えることは祭壇に歩み誓う神聖な
儀式としてふさわしいスタイルとなります。
新婦のお母様がいらっしゃらない場合はお世話になったシスター、姉妹
証人の奥様、親代わりとしての親しい女性がベールダウンを行います。
●前髪を下ろして額を隠す方がいらっしゃいますが、額を出すことは
知的な印象を与えます。ご一考ください。
●上品な白のパンプス ヒールの高さ5センチから7センチ
女性の立ち姿が優雅で上品かつ清楚に見えます。背筋を伸ばしましょう
●1連の真珠のネックレスと一粒の真珠イヤリング 若い方は75ミリ珠
年齢を重ねて長くお使いになられる方は85ミリ珠までが美しく映えます。
新婦お母様からのプレゼントもしくは新郎お母様からのプレゼントとして
贈りいただきお使いになられると大変すてきな思い出となるでしょう。
真珠は1連、1粒です。1というのは大切なキーワードです。
●ドレスが半袖の場合は七分の手袋、袖の長さにより5分、手首までと調整します
●ネイルはされてかまいませんが、つけ爪はグローブ中に残ってしまうことが
あります。1週間ほどお手入れを続けた自然な爪をつや出し、白の小花を
上品に描く、またはシールして透明トップコートが良いでしょう。
●化粧も派手にならず自然なメイクです
タキシード 黒か紺が基本です。黒ですと挙式後丈を縮めて礼服として使用する
こともできます。
●黒または濃紺の上着と同色系のベスト、派手にならない色のネクタイ&チーフ
●ドレスの品格に合わせた正統なスタイルです。半ズボンは NO! あり得ません。
●靴、靴下も黒 正装です。 手袋を持ちます。
ブーケは 白と緑が基本です 白バラ 白ミニ蘭 アイビー
同じ白であっても百合はカトリックでは葬儀に使われることが多いので
ブーケには使用しません
キャスケード または ラウンドタイプ です。
少し前になりますが、キャサリン妃の挙式は小さな蘭小花のかわいらしいブーケ
だったことが印象的です キャサリン妃の挙式スタイルはイギリス国教会(日本
では聖公会)であり儀礼としてもカトリックに最も近いスタイルです。
(カトリック>聖公会>プロテスタント>チャペル )
ブーケには野にある小さな小花を摘んでプロポースした新郎にプローポーズ
に答えるように胸に一輪お返しするという意味があります。
予算は花の種類によりますが3000円程度からでしょう。
白が基本ですが、サムシングブルーの青を1色加えたり
かわいらしくピンクを一色加えることもあるでしょう。
生花でも造花でもかまいませんが、生花を使われる方が多いです。
ヘットピース 白の小花が基本です 予算1000円からでしょう。
ブートニア ブーケと同じ花が基本です 予算1000円からでしょう。
新婦父ブートニア 色の小花でもOKです 予算500円から可能でしょう
ベンチフラワー
教会挙式献金に含まれている場合もありますが、生花ベンチフラワーを希望
される方は相談しましょう。手作りでの持ち込みも教会により相談できます。
ベンチ形状により椅子に下げられない場合もあります。現地を確認しましょう。
造花 1客(両サイド2個)1000円~
生花 かすみ草 1客 500円~
すべての通路側椅子に設置する必要はありません。1つ置きにしたり
バージンロードを参列者が歩かないように白のリボン止めも一考です
挙式後、ご自身でご用意されたベンチフラワーは参列者様にお持ち帰り
いただいたり、教会でのお手伝いの係の方にお持ち帰りいただいても
喜ばれることでしょう。
エージェント会社を通すとベンチフラワー1個5000円~
ブーケは数万円単位となるようです
ご自身でのお手配とご用意で大きく費用を控えることができますね。
祭壇献花
教会の費用に含まれていることが多いですが、特別に献花されたい場合も
受け付けていただけるようです。出入りのお花やさんを紹介いただきましょう
祭壇用のお花についてアドバイスを受けることもできるでしょう
祭壇への献花は大変喜ばれます。挙式後も教会で飾られます。
マリア様への献花
祭壇の他にマリア様のご像のある教会があります。
マリア様への献花も教会では喜んで受け付けてくださることでしょう。
豪華なものは必要ありません。
通常教会の信徒さん方は、マリア様へはお庭や小道にひっそりと輝かれている
小花を捧げられることが多いです。大切なのはお捧げしたいお気持ちです。