1054年、キリスト教は西方カトリック教会と東方(ギリシャ)正教会に分裂。その後カトリックは宗教改革を経てプロテスタントと袂を分かつが、正教はキリスト教の原点として、正統な信仰を守り続けている。ギリシャ北部にある正教の聖地アトスは、多くの修道院を擁し、現在も女人禁制の地。修道士たちは断食や節食により己の欲を律し、祈りにすべてを捧げてその地で生涯を終える。本書では日本人として初めてアトスで司祭となった著者が、聖地での暮らしを紹介しながら、欲望が肥大しきった現代にこそ輝きを放つ正教の教えを解説する。
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正教の道
キリスト教正統の信仰と生き方
主教カリストス・ウェア著 松島雄一訳
本体価格:2,300円(10%税込定価:2,530円)
サイズ:四六判 272ページ
ISBN:978-4-400-32118-7 C1016 発行年月:2021/05/25
正教会の全体像を知る上で今や古典的定番となった書籍の待望の邦訳。正教の教えを簡潔に説き、古代の教父、現代の著作家、正教の祈祷文などから豊富な引用を行い、その霊性の広さと深さを具体的に伝える。
正誤表
【目次より】
プロローグ 道しるべ
第一章 神秘としての神
「永遠」なるお方の「遠さ」と「近さ」/神秘としての神/「お方」としての神への信仰/三つの「指標」/本質とエネルギア
第二章 至聖三者としての神
相互の愛としての神/一つの本質の内にある三つの位格/各位格の特性/神の両手/至聖三者に祈ること/至聖三者を生きる
第三章 創造主としての神
天を見上げて/ダイヤモンドの橋/身体、魂、霊としての人/小宇宙と仲保者/像?と肖/司祭と王/内なる王国/悪、苦悩、そして人間の堕落/堕落の結果/一人では誰も堕落しない/受難する神
第四章 人としての神
私たちと共に「道」を行くお方/主イイスス、我らを憐れめよ/二つでありながら一つ/「分かち合い」としての救済/なぜ処女懐胎なのか?/死に至るまでの従順/勝利としての死/ハリストス復活
第五章 聖霊としての神
握りしめたこぶしか、広げられた両手か?/風と炎/聖霊と御子/ペンテコステの賜物/霊的師父と愚者/あなたがそうであるものになれ
第六章 祈りとしての神
「道」を行く者が通ってゆく三つの段階/三つの前提/天国は激しく襲われている /精神の方向転換 /被造物から創造主へ/言葉から沈黙へ/神との一致/暗黒と光
エピローグ 永遠としての神
終わりは近づく/未来の春/永遠への旅
【著者について】
カリストス府主教ティモシー・ウェア(Timothy Ware)
1934年、英国生まれ。オックスフォード大学マグダレン・カレッジを古典と神学で優等にて卒業。1958年、正教会に改宗した後、ギリシャ各地を旅し、とりわけパトモス島の聖イオアンネス修道院に長く滞在した。1966年、司祭に叙せられ、さらに修道士となり、カリストスという修道名を受けた。同年から2001年まで、オックスフォード大学の東方正教研究特任講師をつとめた。またオックスフォードでの牧会にも携わった。1982年にはディオクレイアの主教に叙せられ、さらに全地総主教の下にあるサイアテイラとグレートブリテンの大主教の補佐主教に指名された。2007年、全地総主教座に属する名義上の府主教となった。邦訳『正教会入門』(新教出版社、2017)
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ロシア正教会の府主教であり、指導的神学者の一人である著者による福音書の解説。東方正教会の伝統と霊性に立ちつつ、四福音書を説き明かす。典礼暦にしたがって綴られた全354話を収録。現行で唯一入手可能な正教会の福音解説書。聖書によって信仰生活を見直す道しるべに。
著者:イラリオン・アルフェエフ
訳者:小野成信
版型:A5判 並製
ページ数:576ページ
ISBN:978-4-907991-68-5
発行:教友社
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本書は1963年の初版以来、正教会への入門書として不動の地位を保ち続けてきた。この間、何度も改訂を加えてきたが、この邦訳の底本である2015年の第3版では、エキュメニズム、サクラメント、自由意志、煉獄、また多様な正教会間の関係について、大幅な増補改訂を施している。歴史から神学、実践まで、深く正確な解説。
ティモシー・ウェア(Timothy Ware) 1934年、英国生まれ。オックスフォード大学マグダレン・カレッジを古典と神学で優等にて卒業。1958年、正教会に改宗した後、ギリシャ各地を旅し、とりわけパトモス島の聖イオアンネス修道院に長く滞在した。1966年、司祭に叙せられ、さらに修道士となり、カリストスという修道名を受けた。同年から2001年まで、オックスフォード大学の東方正教研究特任講師をつとめた。またオックスフォードでの牧会にも携わった。1982年にはディオクレイアの主教に叙せられ、さらに全地総主教の下にあるサイアテイラとグレートブリテンの大主教の補佐主教に指名された。2007年、全地総主教座に属する名義上の府主教となった。著書多数。
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キリスト教といえば西洋のものと考える人が多い。しかし、キリスト教初代からの伝統をいまなお保持しているギリシャ正教を知ると、その見方が誤まりであることに気がつく。ビザンチン文化やドストエフスキイの思想などを通して断片的に知られているにすぎないこのギリシャ正教の全貌を、本書はわが国で初めて体系的に紹介するとともに、西洋のキリスト教とその文化の原泉を問い、私たちの通念そのものをただす注目の書である
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東」のキリスト教――その深い智慧への誘い。カトリックともプロテスタントとも異なる「もう一つのキリスト教」。東西教会分裂の原因となった「フィリオクェ」問題、アトス山などの修道生活で発展した独自の瞑想技法、華麗にして深遠なるイコンの世界など、「東」のキリスト教思想の奥義に迫る。(講談社選書メチエ)
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